2015/12/22
No.017
<<中古住宅ホームインスペクションの瑕疵事象として>>
◆事 象
基礎クラックの外部から見たモルタル仕上げのクラックと
同じ部分の床下内部から見たクラック幅の違いが有ります。
【外部から計測】
【床下内部から計測】
◆結 果
今回の中古住宅の場合
ひび割れの計測した結果
外から計測したモルタル部分のクラックの幅より
床下内部から計測したクラックの幅が
平均して0.2mm以上広い事が分かりました。
例えば
外で測定した限りなく0.3mmに近い0.3mm未満のクラックは
原則として「補修不要」に相当しますが
0.5mm以上のクラックは「著しいひび割れ」に相当します。
つまり
0.3mm+0.2mm=0.5mm以上になり「著しいひび割れ」相当になってしまいます。
床下に入っての検査が無い
既存住宅瑕疵保険の加入検査は
床下に入っての検査が有りませんので
実際は
0.5㎜以上のクラックが入っていても
既存住宅瑕疵保険に加入している場合が
十分考えられます。
ゆえに
既存住宅瑕疵保険に加入した建物でも
安心では無いという事になります。