2021/08/07
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<外壁通気のラスモルタル外壁仕上げ>についてお話をします。
注文住宅を考えている人へ
外壁を塗り壁で検討しているのであれば
是非
外壁通気の塗り壁をお勧めします!
一般的な
ラスモルタル塗り仕上げの外壁は
部屋内側の断熱材の施工の悪さが
そのまま外壁に結露として現れ
下記写真の様に
カビの発生に繋がります。
断熱材を
キチンと規定通り施工していれば
上記の様なカビの発生までは
していないと考えられますが・・・・。
この原因の一つが
乾式外壁工法の様に外気通気でない為と考えられています。
そこで
湿式ラスモルタル外壁の外壁通気の経緯を
富士川建材工業㈱の場合で取り上げてみました。
昭和60年に
木造住宅用軽量既調合材ラスモルを製造販売開始
平成11年に
通気工法の特許を取得
この同じ年に
平成11年に「次世代省エネルギー基準」が施行されたのは
何かの因縁か?
その当時から
「ラスモルⅡ」の商品を開発・販売していたのかは分かりませんが
今では
それなりの知名度が出て来ています。
ここから本題に入ります。
このラスモルⅡのカタログには
外壁通気工法の説明は有りますが
Y&Y住宅検査が
いつも問題にしている
妻側外壁通気の
出口に関しては何も記載していません。
で
以前お付き合いの有った
工務店の現場責任者に聞いて見たのです。
このラスモルⅡを採用するのであれば
切妻側外壁の外壁通気の排気口金物が必要だけど
どの様に考えている?って聞いて見ました。
回答は
何も設置しないよ!
また日を改めて話をしようとしたのですが・・・・。
話す機会が有りませんでした!
凄く心配だけど
色々な事情が有ったので
仕方ないですね!
結局
何処の工務店の現場監督も
外壁通気に関して
余り興味が無いと言うか
何故必要なのか迄は
残念ながら考えていないのでしょうね!
住宅診断を受けたとしても
Y&Y住宅検査以外のインスペクターは
外壁通気の排気口金物迄は
指摘しませんからね!
今日の纏めとして
湿式の外壁通気構法を採用した場合は
サイディングなどの乾式外壁工法の時と同じ様に
外壁通気排気口を考えて設置をしなければなりません。
同じラスモルタル塗り仕上げの外壁とは違いますので
間違わない様に注意して下さいね!
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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