2021/08/09
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<断熱材の入れ方一つで住宅の良し悪しが分かる?>についてお話をします。
新築分譲住宅の購入を考えている方は
是非
住宅診断を実施して
購入すべきでない住宅を見極めて下さいね!
今日は
おっかなびっくりのお話ですので
最後まで読んでみて下さいね!
住宅診断をしていて
色々な工務店の現場監督さんと
話をする機会が有ります。
で
ここで思う事は
こちらの指摘事項を素直にと言うか
そのまま受け止めて
指摘事項を直す方向で進める現場監督さんと
その真逆とまでは行きませんが
あーだこーだと
のらりくらりと直さない方向に持って行こうとする
質の悪い方もいます。 ☜ どちらかと言うと年配の現場監督さん!
どちらが多いかと言うと
最近は
そのまま受け止めて直す方が増えてきたのかな?
結局
直さなかったら
住宅診断の依頼者も
その現場監督さんまたは
工務店の考え方が分かってくるので
ヤーメタになりますね!
でも
その方が良いのではないでしょうか?
無理やり購入しても
その後に他の事で何か有っても
同じようにのらりくらりとされて
何も前に進まないでイライラして
後悔して
泣き寝入りするよりは良いかもしれませんね!
その住宅の場所とか値段とかが
ホント
手頃感満載だったとしても
その家に20年も30年も住み続ける訳ですから
一時の感情で妥協は禁物ですよ!
という事で本題に入ります。
例えば
下記2枚の写真を見て下さい。
一見
何も気が付かない人とか
電気の配線部分の断熱材が少し悪いかな?
って思われる人もいます。
が
これは完全に不適合事例の写真です!
ロックウール断熱材を包んでいる
防湿フィルムの耳が
間柱の見つけ部分で留められていません。
間柱の内側で留められています。
この事を
現場監督にお話をしても
大した事ではないでしょ!
って言われるのです。
この施工方法では
例えば冬の季節には
部屋内の湿気が外壁側で結露を発生してしまいます。
その状態が続けば
間柱が結露によって劣化(腐朽)してしまい
建物(外壁)の耐久性を損なうのです。
断熱材の外壁側のポリスチレンフィルムは
湿気が通し易いので
結露によって断熱材の断熱性能も低下します。
現場監督が言う
「大した事ではないでしょ!」は
大きな間違いだという事がお分かりになると思います。
つまり
部屋内側の断熱材の防湿フィルムの耳を
間柱の見付け(部屋内側面)にキチンと留める事で
初めて断熱材の性能が発揮できるのです。
ご理解出来ましたでしょうか? ☜ ガッテン ガッテン?(笑)
この新築住宅の場合は
見える範囲がこの様に施工されていると考えれば
他の箇所全てがダメ施工と考えて良いですね!
という事は
絶対購入するべきではない
新築住宅という事になりませんか?
しかし
この事は
第三者性を遵守しないといけない立場なので
依頼者様にはお伝えする事は出来ません。
今日の纏めとして
この現場の現場監督さんは
断熱材の事を
全く理解していないという事になります。
忙しいとは思いますが
施工で必要な最低限の事は
勉強して欲しいですね!
中古住宅の
住宅診断をすれば
殆どが
この写真の様な断熱材の入れ方をしていますが
それはそれで割り切る事になるのかな?
築浅の建物で有れば
シッカリと断熱材の入れ方の良し悪しは
お伝えしています。
今日のお話は、お役に立ちましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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