2021/08/08
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<契約後の住宅診断は依頼者様の為になる?>についてお話をします。
新築分譲住宅の契約を予定されている方は
必読ですよ!
住宅診断を実施していて
契約後の
住宅診断を実施した場合は
報告書の作成に
大変気を遣います。
中古住宅で有れば
ある程度ご依頼主様は
色々な不適合事例が出て来ても
それなりの覚悟が出来ていると思うから
そこ迄は気を遣う事は有りません。
で
新築分譲住宅の場合はと言うと
これが大変難しいのです。
例えば
内覧会的なインスペクションの様に
見た目の仕上がり具合の手直しを
沢山指摘しても
売主側は
ハイハイ直させて頂きます!で
何事も無く進みますので
何も悩む事も問題も有りません。
問題なのは
建築基準法とか
フラット35の工事仕様書とか
瑕疵保険の設計施工基準とかに
遵守していない指摘事項が有った場合です。
これが実際の所多いのです!
この指摘事項は
売主側又は工務店側が
指摘事項を直そうとしても
大掛かりな作業を伴う手直し項目であった場合は
果たした
ハイハイ直しますよ!
ってな事にはならないですよね。
先ずは
会社に帰って上司と相談してみます!
と言うことになります。
会社に帰ってする事と言えば
私が指摘した項目に対して
何か反論できる事はないか?
指摘事項が間違っていないかどうか?
を探す事から始めると思います。
今まで言われた事が無い指摘事項だと
仕方が無いのかな?
今まで言われた事が無い指摘事項と言っても
Y&Y住宅検査が
いつも言っている基本的な指摘事項の一つ
外壁通気の排気口金物が無い事なんですがね。
下記写真は
オーバーハング部分です。
下記写真の場合は
排気口金物が設置していますが
これが設置されていない建物が
以外に多いのです。
とか
外壁妻側外壁通気金物が無い不適合事例が
下記の写真です。
で
ここで問題なのは
指摘事項を直さない
苦しい言い訳を許すのか
許さないのかは
ご依頼主様の考え次第になります。
単純に
この妻側外壁の外壁通気金物を設置するには
足場を組んで
サイディングを外して
軒天を外して
外壁通気金物を設置して
軒天を張って
軒天を塗装して
サイディングを張って
シーリングを打って
足場を解体という作業になります。
この作業を実施して
外壁通気金物を設置する工務店は
果たしているのかな?
文句を言わず
自分の施工の非を認め
直せる工務店は
今後は
品質の高い施工をする工務店になるだろうなぁ!
でも
いないだろうね!
明らかに不適合事例であっても・・・・。
が
一つだけ
工務店が直さない正当な理由?が無い訳でも有りません。
微かな望みは・・・・。
今迄のブログの中にヒントが有りますので
探してみて下さいね!
それに適合していればの話ですけど・・・・。
今日の纏めとして
契約後の住宅診断で
指摘事項が無いに越した事は有りません。
指摘事項が有っても
簡単に直せる場合は良いのですが
得てして
色々な規定を遵守していない場合は
どの様に判断されるかが
大変難しい事になりますので
必ず
契約前に住宅診断を
依頼される事が大切と考えます。
内覧会的なインスペクションの様に
仕上の良し悪しだけを検査する
インスペクションも有りますが
床下・屋根裏に入っての検査が有る
住宅診断を依頼される事が
一番納得されるインスペクションと考えます。
今日の内容は、参考になりましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊