2021/08/13
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<新築分譲住宅だからこそ住宅診断が必要なのです!>についてお話をします。
新築分譲住宅を
契約する事を考えている方へ
新築住宅だから
不適合事象は無いと考えている方は
何故か大変多い様に思われます。
中古住宅の場合は
劣化や欠陥が有る可能性が有るので
住宅診断をしないと心配と考えている方でも
新築分譲住宅だったら心配ないと考えるのは・・・・。
何故
その様に考えるのでしょうか?
Y&Y住宅検査の
新築分譲住宅の検査項目を
大きく分けると
①建築基準法を遵守しているかどうか?
②フラット35S工事仕様書を遵守しているかどうか?
③瑕疵保険の設計施工基準を遵守しているかどうか?
④床・壁の傾斜チェック他の検査
の4項目になります。
特に①~③の項目で全てクリアしている物件は
今まで1棟も有りません。
大体が②と③は一緒に指摘事項に上がりますし
たまに①~③の全てが指摘事項に上がる事も有ります。
①の項目で多い内容は
小屋裏(屋根裏)の防火構造認定を遵守していない
②の項目で多い内容は
ユニットバス床の断熱欠損及び小屋裏換気不良
③の項目で多い内容は
外壁通気排気口金物の設置無し
④の項目で多い内容は
階段踏み板の傾斜で
たまにと言うか
柱の直下率が低い事が
原因と考えられる床の傾斜
上記の指摘事項は
簡単に直す事が出来ません。
と言うか
新築分譲住宅の場合で
もし
インスペクションを実施したとしても
引渡し時の住宅設備の取扱い説明の時に
一緒に実施する「内覧会」と言うインスペクション?
を実施して
仕上がり具合の良し悪しを
チェックするだけの検査しかしません。
なので
Y&Y住宅検査が提唱する
住宅診断で指摘する項目はほぼ出て来ません。
という事は
①~③の規定を遵守しているかどうか分からないのに
契約をしてしまうのです。
折角
新築住宅を購入しても
目に見えない所の契約不適合が原因で
例えば
分かり易い例で説明しますと
2階の屋根裏の小屋裏換気が
設置不良だった為に
小屋裏の換気が機能せずに
季節が夏の場合
屋根裏が高温になり
2階の部屋が暑く
クーラーの電気代が余分にかかったとしても
それが契約不適合が
原因だったとは分かりませんよね!
または
外壁通気金物が設置していなかった為に
外壁内結露が発生して
その結露が原因で
外壁内の断熱材の性能が低下し
冷暖房費が余分にかかったとしても
契約不適合が
原因だったとは分かりませんよね!
つまり
①~③の規定を遵守していない事で
それが原因で光熱費が高くなったとしても
全然気にならないのでしょうね?
本当の性能を発揮していれば
光熱費がもっと安かったはずなのに・・・・!
新築分譲住宅の場合は
中古住宅よりもまだ
住宅診断を実施する事に対して
売主側は
中古住宅ほど拒否する事は有りません。
中古住宅の場合は
売主側が拒否しても
宅建業法には違反にならない事とか
また
インスペクション業者の斡旋の可否も
サラっと説明して書類にチェックを入れるだけで
宅建業法に違反しない事が分かってしまいましたので
買主側が
インスペクションの事を良く知らずに
契約をしているのが今の現状かな?
宅建業法改正のそもそもの目的は
中古住宅を流通させる為に
買主側の不安を無くす為の
インスペクションを導入するはずだったのですが
改正案が成立する前に
インスペクション業者斡旋の可否が義務化に
骨抜きにされてしまい
案の定
完全に瓦解化してしまっています。
中古住宅の事はさて置き
繰り返しお話をしますが
新築分譲住宅の場合は
中古住宅ほど
露骨に住宅診断の拒否はされないので
契約前に
是非
住宅診断を実施して下さいね!
今日のお話は、役に立ったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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