2021/08/28
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<UA値0.46に挑戦!②>についてお話をします。
注文住宅を考えている方にご提案!
平成11年(28年)の
省エネ基準のUA値は0.87に対して
断熱性能の目標を
HEAT 20 G2の
UA値は0.46に定めませんか?
と言うご提案です。
専門的な内容になってしまいましたので
簡単に説明しますと
地球温暖化の原因であるCO2排出の
50%削減目標の云々の難しい話は置いておいて
実際に気温の上昇は起こっています。
この様な現状を踏まえるならば
今迄の断熱性能で
冷暖房機器をフル稼働して凌ぐのではなく
断熱性能を上げる事で
より良い生活空間を作りませんか?
というお話です。
下記資料の
6地域(赤色部分)を見て下さい。
この欄の一番下が
平成28年省エネ基準の
暖房負荷削減率を0と考えた場合
HEAT 20 G2の場合は
約50%削減しています。
体感温度も5°Cアップしている
シミュレーションになっています。
で
G2の外皮平均熱貫流率0.46が
実際
どの程度の断熱材を
天井・壁・床に入れ
どの程度のサッシ・ガラス性能にすれば良いかを
上記の
Y&Yモデルプランでの検証は進行中です。
まだ途中経過ですが
今現在は
分譲住宅で使用されている仕様を入れた場合は
UA値の算定結果は0.68でした。
天井:グラスウール100㎜熱伝導率0.050
壁 :グラスウール100㎜熱伝導率0.050
床 :押出ポリスチレンフォーム40㎜熱伝導率0.028
サッシ:熱貫流率2.33南側ガラスのみ日射取得型
玄関ドア:熱貫流率2.91
で
分譲住宅を想定しているので
売主側が
下記断熱性能のアップまでは
コスト的に何とかして頂けれたらと言う
お願い的な仕様で考えて
断熱材のみを下記の様に変えてみました。
天井:グラスウール155㎜熱伝導率0.034
壁 :グラスウール100㎜熱伝導率0.038
床 :押出ポリスチレンフォーム65㎜熱伝導率0.028
に変えた結果
UA値の算定結果は0.57でした。
下記の資料を見ますと
ZEH(ゼロエネルギーハウス)の0.60を
何とかクリアした数値です。
分譲住宅で有れば
ここ迄の断熱材を入れる事は
コスト的に難しいと考えるか?
または
かえって売り易くなるから
良しと考えるかは
売主側次第かな?
プラン的には
柱の直下率は必ず60%以上にすれば
耐震的にも少しは良いと考えますが・・・・。
どうかなぁ?
これが
注文住宅で考えた場合は
許容応力度計算の耐震等級3と
断熱材はG2をクリアさせる事は
さほど難しい事ではないと考えますが
皆さんは
どの様に考えますか?
Y&Yモデルプランの方は
次回の予定として
樹脂サッシ(アルゴンガス入り)で
熱貫流率1.90南側ガラスのみ日射取得型
にした場合はどうなるかを
検討する予定です。
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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