2021/08/29
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<買取再販中古住宅には要注意!>についてお話をします。
買取再販業者が
リフォーム工事を実施した
中古住宅を購入しようと考えている方で
現地を見学に行った時の注意点をお話をします。
買取再販業者の
リフォーム工事が終わった後の
中古住宅を見に行った場合は
最初に基礎部分を見ながら
建物を一周してみて下さい。
もし
基礎表面をネズミ色等で塗装をしていたら
ホントに要注意ですよ!
下記2枚の写真を見て下さい。
このひび割れ幅は
約6ミリ有りました。
その他にも
同じ様に補修した個所が15か所確認出来ました。
上記のひび割れ幅が最大で
残りは3ミリ前後のひび割れ幅でしたが
上記の写真の様にハッキリと
ひび割れ幅が分かる様には見えません。
プロのインスペクターで有れば
見落とす事は有りませんが
一般の方が見た場合は
ただ単に
補修跡が少し残って見えるかな?
っていう程度で
見落とす箇所が多いかもしれませんね!
外壁も
下の写真を見れば分かる様に
塗装の仕上がり具合が
艶々していて
とても綺麗に塗替えをしています。
基礎が
この様に多く
ひび割れが確認されたにもかかわらず
外壁面のひび割れは
2か所ほど
何とか分かったぐらいで
外壁塗装を厚塗りで仕上げていました。
今回の買取再販業者は
相当な強者と思われますね!
基礎にこれだけのひび割れが発生しているのですから
外壁も
それなりのひび割れ幅と
箇所が確認出来るのが普通ですが・・・・。(;^_^A
一般の方が
この中古住宅を見られたら
ほんと
凄く綺麗な中古住宅と思われるでしょうね!
最後の
三枚目の写真は
車庫土間コンと基礎の立上り部分が
約5ミリ程の肌別れをしていました。
もう
この段階になれば
床の傾斜を計測する迄も無く
完璧に床の傾斜が酷いと想像できます。
部屋内に入ってみると
LDKのLD部分だけの床が
貼り替えと言うよりも
貼り増しの工事をしていました。
後は
タタミの部屋以外の
フロアー床の傾斜は
検査慣れしているインスペクターであれば
歩いただけで分かる傾斜でした。
しかし
住宅診断を実施しているという事は
この住宅を購入しようと思っていた方が
いたという事になります。
その方が曰く
床の傾斜には気が付きませんでした!って・・・・。
これは何を意味しているかと言うと
外観の仕上がりがとても綺麗だった事が
床の傾斜を見えなく(感じさせなく)させていたとしか
考えられない現象?ですね!
買取再販業者の術中にハマったという事でしょうか?
今日の纏めとして
買取再販業者の中古住宅は
主に
外壁の塗替えを含む外回りと
住宅設備(システムキッチンとかユニットバス)などの
取替工事を実施して再販しています。
以前のブログにも書いていますが
ユニットバスの取替工事の場合
ほぼ以前の浴室よりも大きく1坪タイプに
変更している場合が多いので
床下も要注意ですね!
今日のブログは、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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