2021/08/31
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<豪雨対策として>についてお話をします。
今日のお話は
今から
注文住宅等のプランを考えられる方へのお話になります。
今年は
梅雨が終わった後に
線状降水帯を伴った豪雨で
大きな被害(土砂災害、河川の氾濫に伴う浸水被害など)が
続発しました。
やはり
地球温暖化が原因なのかは分かりませんが
異常気象で有る事は否定できないと考えます。
であれば
住宅の設計をするに当たり
何に対して注意が必要なのかは
自ずと分かる事と思います。
短時間に集中しての豪雨の事を考えれば
それに耐え得る屋根の形状及び構造が
必須条件になって来ますね!
私見として考えるのであれば
外観の屋根形状は
片流れの屋根が
屋根同士の取り合いが無い
一枚の屋根面だから一番良さそうに感じられ
また
ZEH(ゼロエネルギーハウス)の為に
太陽光発電も載せやすいと考えます。
ただし
雨漏りの被害が出る軒ゼロはダメですね!
ただ
庇の出が有る場合の水上部分は
台風時の弱点になる事を考えれば
やはり
単純な切妻屋根が一番安心なのかな?
それと
屋根勾配も考えておきたいですね!
雨水の排水スピードと
小屋裏に入っての点検を考えた場合
出来れば4寸勾配は欲しいかな?
では
構造面はどうかと言えば
屋根通気(屋根断熱)にしても
小屋裏換気(天井断熱)にしても
特に
屋根の野地板の外部側
屋根防水シート(ルーフィング)側に
結露が発生しない工夫が必要です。
外気との温度差による結露は
大なり小なり起きるものと考える事が必要で
その対策を考えておかなければなりません。
実際には
ルーフィングの下面の野地板に
結露が発生していても
それを見る事が出来ません。
もし
結露が発生していれば
ルーフィング自体の劣化も進み
雨漏りの原因にもなります。
野地板の湿気(結露)を防ぐ方法として
一つ考えられる方法は
まだ一般的ではないのかな?
「透湿ルーフィング」と言う商品が有ります。
外壁の「透湿防水シート」と同じ働きをしますので
結露の発生を和らげる効果が
十分有ると考えられますね!
という事は
外壁と同じ屋根バージョンの
通気構法の施工をしなくてはなりません。
通気の入り口と出口は
必ず取付ける事が必須条件です。
この構法を実施する事で
屋根材を支える構造材(野地板)の劣化を防ぐ事が
出来ると考えます。
今日の内容を纏めますと
豪雨対策には
屋根の形状は「単純な切妻屋根」
屋根勾配は「4寸勾配」
屋根の防水シートは「透湿ルーフィング」
が最適と考えますが
皆さんは、どう考えますでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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