2021/09/09
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<外壁面にカビが発生した場合は?>についてお話をします。
今日のお話は
新築分譲住宅を購入した方や
注文住宅で家を建てた方に対しての
大変重要なお話をしますね!
9月4日のブログ
にも記載した
外壁にカビが発生していた件で
その後
北側面が妻側外壁面で
外壁通気の排気口金物などが無い建物を
何件か見に行って来ました。
その結果として
外壁の塗替えメンテナンスをしていない建物は
カビの発生量は別として
全てカビが発生していました。
勿論
柱や梁がハッキリと浮き上がる様に
カビが発生している建物も有りました。
ここから本題に入ります!
では
この事象(外壁面のカビの発生)を
誰が直すのか?
直してくれるのか?
これが大きな問題です!
思い浮かぶのが
住宅瑕疵担保責任保険ですかね!
しかし
住宅瑕疵担保責任保険の保証期間は
引渡しから10年間有りますが
保険の対象になる部分は
構造耐力上主要な部分と
雨水の浸入を防止する部分だけです。
それ以外の部分は免責項目になります。
つまり
外壁面にカビが発生した事象に対しては
雨漏りが原因でない限り
瑕疵保険の免責項目になりますので
保険で補修費用を賄う事が出来ません。
これは
どこの瑕疵保険法人も一緒です。
念の為に
保険の対象になる部分が
下記資料のポンチ絵の内容です。
なので
今から説明する事が
大変重要なお話になります!
一般的に
工務店が無償で直してくれる
保証期間は2年間です。
つまり
例えば
6か月、12か月、24か月の
定期点検が有る工務店で有れば
24か月点検目の時までに
特に
点検に来られる前に
よくチェックして見て下さい!
また
24か月点検時には
何の事象も現れていない場合でも
24か月点検が過ぎると
補修などは有償になります。
ゆえに
もし
その建物の妻側外壁面などの
外壁通気構法が完結していない事が
明らかな場合は
外壁通気構法を完結させる
手直し工事をしてもらうかなど
または
何らかの書面(念書)など作成する事を
お勧めします。
もう一つ
分譲住宅で多いのは
定期点検が無い場合
つまり
2年以内に
何か有れば連絡下さいね!
直しに行かせますから!
の場合はどうするか?
2年以内に
外壁にカビ発生の事象が出ていれば
良いのですが
出ていない場合は
どうするか?
契約する前に「住宅診断」で
外壁通気構法の未完結を指摘していれば
まだ方法が有りますが
「住宅診断」を実施していなければ
外壁にカビが発生した時点で
品質に対する契約不適合事象として
すんなりと工務店が
無償で直してくれれば良いのですが・・・・ね!
どうでしょうかね?
やはり
新築住宅でも「住宅診断」は必要という事ですね!
今日のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊