2021/09/16
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<水切り金物の換気穴の塞ぎに要注意!>についてお話をすます。
新築分譲住宅を見学に行った時は
基礎と外壁の取合いに有る「水切り金物」の
下側を覗いて見て下さい。
この部分を検査する第三者機関の検査員は
誰もいませんと言うか
現場監督もチェックしないと思いますよ!
必ず
ジックリと一周してチェックして見て下さいね!
手鏡を持参するとチェックし易いですよ!
下記一枚目の写真の様に
「水切り金物」の穴が
モルタルで塞がっている様で有れば
床下の換気が
スムーズに行われていないと考えても良いです!
床下の換気が
スムーズに出来ていないと
床下に湿気が溜まる事が考えられます。
この湿気が溜まる事で
起きる不具合事象は何か?
最初に考えられる事は
土台とか大引きなどの構造材の表面に
結露が発生すると同時に
その構造材自体の含水率が高くなります。
梅雨などの時期に入れば尚の事
ますます含水率が高くなり
ある一定水準になれば
そこで初めてカビの発生という事になります。
床下にカビが発生した場合は
何一つ良い事は有りませんので
「水切り金物」の換気の穴が
モルタルで塞がれていないかを
必ずチェックしましょう!
因みに
このモルタルで換気穴が塞がる原因は何か?
一番の原因として考えられる事は
左官工事の職人の手が雑で
モルタルで換気口の穴を塞いでも
刷毛で水洗いをしない事ですね!
もう一つの原因は
施工上の問題で
基礎の立上りの矩手が悪かったり
基礎長さの寸法間違いだったと考えられます。
分かり難いかもしれませんが
上記の一枚目と二枚目の写真を比べて下さい。
水切り金物の鼻先から
基礎面迄の奥行を比べて見て下さい。
1cm以上寸法が違う事がお分かりと思います。
この出幅が違うので
モルタルが換気穴を塞ぎ易くするのです。
この様な不具合事象を見つけた場合は
建物をぐるりと一周して良くチェックしましょう!
で
もし
その住宅を購入すると決めた場合は
契約前に必ず「住宅診断」を依頼しましょう!
一事が万事
床下に必ず不具合事象が見つかる可能性は
超特大ですよ!(笑)
という事で
今日のお話は、参考になりましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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