2021/09/25
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<ひび割れの見落としに要注意!>についてお話をします。
中古住宅を購入しようと考えて
色々な物件を見に行くと思いますが
基礎のモルタル仕上げ方法が色々有りますので
ひび割れの有無を
良く確認して見て下さいね!
今日のお話は
床下に入っての検査をしない
「既存住宅瑕疵保険検査」の場合
基礎のひび割れを
下記の状況の場合は
見落とす可能性が有ると言う事と
それが為に
付保証明書が付いた中古住宅でも
不具合事象が無い
安心・安全な住宅では有りませんよ
と言うお話をします。
この建物は
築32年の中古住宅です。
床下に入って検査した時に
Zマーク同等品の筋交プレート金物を取付けていて
少しビックリしました。
しかし
断熱材は
天井以外の断熱材は
居室部分の壁くらいしか入っていません。
押入の外部側壁と天井にも
断熱材は入っていないし
床下の断熱材も入っていませんでした。
まだ
新省エネ基準にはなっていなかったから
中途半端な断熱材の
入れ方だったのかもしれませんね!
で
今日の本題に入ります。
下記二枚目の写真の中央付近を見て下さい。
モルタル塗り仕上げの下側に
0.60㎜のひび割れが入っています。
しかし
正直な話として
最初は見落としていました。
床下に入っての検査で
1.00㎜のひび割れが有ったので
アレって言う感じで
外へ出た時に確認したのです。
上記写真の
ひび割れが発見できたのは
上記一枚目の写真の様に
犬走りの台が基礎から肌別れしていたからです。
もし
犬走りの肌別れの幅が少なければ
モルタルの仕上げ方が
「櫛引仕上げ」だったので
分からなかったかもしれませんね!
ホント
よ~く見てみたら
ひび割れが
少し左側にズレた所に
タテに入っていたのが分かりました。
そもそも
この「櫛引仕上げ」の方法は
ひび割れが入っても
目立たない様にする方法なので
分からなかったのは
ある意味
仕方が無かったのかな?
今回の様に
この「住宅診断」では無くて
ただ単に
「既存住宅瑕疵保険検査」で有ったならば
見落としていたでしょうね!
この事からも
床下に入っての検査が有る
「住宅診断」は必要と考えます。
今日のお話は、参考になりましたでしょうか?
今回は、これで終わります。
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「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
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