2021/09/24
このブログは
住宅診断及び住宅設計を通して知り得た情報を
住宅診断の一環として
住宅を購入または計画中の方が
泣き寝入り(又は後悔)しない様に
注意喚起の為にアップしています。
今回は、<フラット35Sの金利Aと金利Bの違いとして>についてお話をします。
新築分譲住宅の購入を考えている方
または
注文住宅を考えている方は
フラット35Sの工事仕様の違いを
少しだけでも調べてみませんか?
フラット35Sを使用する場合
ただ単に
「金利Aプラン」と「金利Bプラン」の
金利優遇の違いだけしか
考えていない様に思われます。
Y&Y住宅検査の住宅診断の場合は
フラット35Sの仕様に関するチェックもしますので
実際の
住宅診断の不具合事象から
「金利Aプラン」と「金利Bプラン」の違いを
耐久性・可変性に関する基準で
簡単にお話をしてみます。
上記の正式な名称は
◆フラット35S金利Aプラン
6.耐久性・可変性に関する基準(長期優良住宅)の仕様
◆フラット35S金利Bプラン
5.耐久性・可変性に関する基準
(劣化対策等級3及び維持管理対策等級2など)に係る仕様
になります。
では本題に入ります。
最初に下記写真の
給水引込み管の配管方法の違いを見て下さい。
上記写真の
給水引込み配管①は
配管保温材も巻いていない
信じられない施工です。
写真を見てもお分かりと思いますが
何かの拍子で
この配管に躓いたり
蹴ったりして
配管の破損が目に見えると思いませんか? (〃艸〃)ムフッ
住宅診断の報告書では
保温材設置不良として
不具合事象として記載しています。
隣に言える排水管には
掃除口が設置していますので
「金利Aプラン」の仕様と考えられます。
上記写真の
給水引込み配管②は
保温材を巻いていたのですが
住宅診断の報告書には
保温材の施工不良として記載しています。
配管の高さ的には
給水引込み配管①と比べて見ても分かる様に
基礎ベース天に配管している事が分かります。
ほんの少し気を使った施工ですかね?
また
排水管の掃除口が設置されていますので
「金利Aプラン」の仕様と考えられます。
上記写真の
給水引込み配管③は
基礎立上りの貫通部分には
保温材もキチンと巻いていましたので
住宅診断の報告書には
基礎と保護用配管との取合いの
シーリング切れとして記載しました。
この建物の場合は
床下にも
排水管の掃除口が設置されていませんでしたので
「金利Bプラン」の仕様と考えられます。
もし
申請図面上で
フラット35S金利Aプランと記載していれば
申請図面と違う不適合事象として
報告書に記載します!
今日の纏めとして
今回は
3パターンの
給水引込み配管の事例を記載しましたが
給水引込みの場合は
基礎立上りを貫通させるのではなく
ベタ基礎のベースコンに鞘管を設置して
地中から給水管を引き込む事をお勧めします!
今回のお話は、参考になったでしょうか?
今回は、これで終わります。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊
「Y&Y住宅検査」が お客様に提供させて頂くサービスとは、
ただ単に不適合事象の有無を調査するのではなく、
もし不適合事象が有れば、
その原因をより詳しく目視の範囲内で追及し、
不同沈下などの傾きが有れば、
建物全体の傾きなどの傾斜傾向を図面にて表現する事で、
より分かり易く建物の現況を報告書に纏め、
お客様が、安心・納得して購入する事が出来る様に
説明するサービスを提供させて頂いています。
ここでの「安心・納得」とはどの様な意味なのかと言いますと、
安心とは、不適合事象が無い事で安心。
納得とは、不適合事象が事前に分かる事で納得。
住宅診断とは、この二つを得る為の手段だと考えています。
◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊♦◊