2017/10/29
今回は、インスペクションと言っても、色々有りますが、
中古住宅に関連したインスペクションについて説明して行きます。
中古住宅に関するインスペクションとして
中古住宅に関しては、インスペクションを大きく3種類に分ける事が出来ます。
①ホームインスペクション(住宅診断)
②既存住宅瑕疵保険加入の為の検査
③宅建業法改正に伴う、建物状況調査
それぞれのインスペクションは、それぞれ使用される目的が違う為に、検査方法なども違っています。
ホームインスペクション(住宅診断)とは
ホームインスペクション(住宅診断)とは、住宅全体の現況の劣化状況を調査して、
メンテナンス時期とか、早急に補修しないといけない箇所、建物の全体的な状況がどうなっているかなどを
総合的にまとめた報告書を作成し、建物全体の総合判定を作成します。
既存住宅瑕疵保険加入の為の検査と建物状況調査との大きな違いは、
建物全体の劣化状況を総合的にまとめた「総合判定」が有る事と、
検査自体の違いでは、床下・屋根裏に入っての詳細調査が有る事です。
既存住宅瑕疵保険加入の為の検査とは
保険法人が作成している瑕疵保険加入の為の検査項目に沿って検査していきます。
ホームインスペクション(住宅診断)との大きな違いは、
床下・屋根裏に入っての調査が無い事です。
主に、構造的な部分と雨水浸入部分に関する検査項目を検査します。
◆構造的な部分とは
基礎、外壁、床・壁の傾斜、床下構造材、小屋裏構造材の関する劣化調査
◆雨水浸入部分とは
外壁、サッシ廻り、バルコニー廻り、小屋裏、屋根に関する雨漏りに関する劣化調査
これらの劣化事象の有無を検査していきます。
建物状況調査とは
来年4月に宅建業法改正に伴う、建物状況調査とは、
ホームインスペクション(住宅診断)と既存住宅瑕疵保険加入の為の検査との中間的な調査です。
ホームインスペクション(住宅診断)との違いは、総合判定は無く、
床下・屋根裏に入っての詳細調査が無い以外は、
ホームインスペクション(住宅診断)と同じように、現状の劣化状況を調査して行きます。
まとめとして
よく聞く話として、「瑕疵保険付きの中古住宅だから安心ですよ」とか
「瑕疵保険加入の検査に合格しているからホームインスペクションはしなくてもいいよ」など
ホームインスペクションと瑕疵保険加入の為の検査が同じインスペクションだと勘違いしている人がいます。
今回のコラムを読んで頂いた方は、大きな違いである事が分かって頂けたと思います。
参考関連ブログはここをクリックして下さい。
今回は、これで終わります。
ホームインスペクション(住宅診断)のご依頼、または建物状況調査のセカンドオピニオンのご依頼は、
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