2017/12/06
今回は、既存住宅インスペクション・ガイドラインの流れによる、インスペクションについてお話をします。
そもそも、既存住宅インスペクション・ガイドラインは、
国土交通省が中古住宅の流通活性化をさせる為に考えた肝いりの施策だったはずで、
考えの中心は、買主様が安心して中古住宅が購入する事が出来る目的ではなかったのか?
それが、実際は中古住宅で瑕疵が発生する確率が非常に高い
床下・屋根裏に入っての調査はしなくて良いインスペクションになっている。
また、
これを利用した?役人の天下り先を作ったのが、「既存住宅瑕疵保険制度」と考えています。
この「既存住宅瑕疵保険」加入の為の検査では、
他のコラムにも書いている通り「床下・屋根裏に入っての検査」をしなくても
他の要件を満たせば保険に加入できます。
来年4月から施行される宅建業法改正に伴う「建物状況調査」も然り。
これは、国が決めた事なのでこれ以上の事を兎や角言っても意味がないのでここではお話はしません。
ここからが、今回のコラムの本題に入ります。
今、巷で実施されている主に中古住宅のインスペクションに対しての私の考えをお話します。
インスペクションの主流は、やはり「床下・屋根裏に入っての調査」をしないインスペクションで、
所要時間は、3時間前後で高くて6万円の費用です。
私の廻りの同業者にインスペクションに対する考え聞いてみると、
時間がかかっても3時間で、費用は4万円~6万円。
(費用対効果を考えて、出来る範囲でのインスペクションしかしませんよ)との回答でした。
私が実際にしている内容は、床下・屋根裏の調査にかかる3時間を除いた調査時間は5時間前後。
撮る写真も300枚~400枚の内、報告書作成に使用する写真は150枚~200枚前後。
これで5万円です。
私の廻りの同業者と言っても、2,3人を指しているのでは有りません。
私が所属している協会も、他のインスペクション協会の同業者の多くが、
先にお話をした考え方をしている事に驚きを隠せません。
しかし、これが現実です。
このインスペクション内容が主流になっている事をキチンと受け止める事が、
弊社の今後の方針を決める過程で、目を背ける事が出来ない問題です。
今回は、これで終わります。
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