2017/12/13
今回は、新築分譲住宅の住宅診断事例についてお話をして行きます。
建物の契約後、引渡し前に買主様からのご依頼でした。
気になる事象として
①階段段板の傾斜
◆原因
大工の側板の取付高さの間違い。
下記は拡大した写真として
下に下がるに従い、傾斜はゆるくなりました。
②天井断熱材が入っていない。
◆原因
大工の入れ忘れ。
③床下断熱材の下がり。
◆原因
大工の施工不良。
総合判定として
階段段板の事象以外は、床・壁の傾斜も問題は見当たりませんでした。
階段段板の傾斜は、他のインスペクターで有れば見落とす可能性が高い事象です。
しかし、残念ながら、新築分譲住宅では、この事象は診られます。
新築の場合は、大工の質が落ちている為に、
階段のかけ方が苦手な大工も残念ながら存在します。
新築だから安心ではないのです。
新築を購入する時も、是非住宅診断を依頼して下さい。
今回は、これで終わります。