2018/04/25
今回は、新築工事の 「 住宅診断 」 で良く見かける 「 4つの事象 」 のお話をして行きます。
下の写真 : 新築住宅床下断熱材に開け間違えた大きな穴
新築住宅だからとか、ハウスメーカーだから 「住宅診断」をしなくても大丈夫と皆様は思われるでしょう。
しかし、残念ながら現実はそうではありません。
そうでない理由として
昔と違い、省エネ住宅を目指している為に、断熱仕様の性能が良くなって来ています。
性能が良くなって来た分、施工制度も求められるようになりました。
何故ならば、
断熱性能が良くなっている反面、隙間が少しでも有ると結露現象が大きくなってしまうからです。
しかし、この様に施工管理をシッカリして行かなければならないはずなのですが、
この業界に人が居ない事が大きな問題として上がって来ています。
ハウスメーカーだからとか、地場の工務店だとか関係は有りません。
現場管理する監督が減少し、一人の現場監督が管理する現場数が多くなった為、
職人任せの現場が増えた事が、施工品質低下の大きな原因になって来ています。
また、単価が安くなった職人は、仕事をこなす事で手一杯になり、
品質まで気が回らなくなって来た事が、さらに追い打ちをかける様に現場を悪くしています。
これが、住宅業界の現状です。
新築住宅で良く見られる事象として
①床下の木屑・残材
②床下断熱材の隙間
③屋根裏外壁部の防火構造の不備
④屋内階段の踏み板の傾斜
新築住宅のどの 「住宅診断」 に於いても、この4つの事象の内、複数の事象が確認されます。
この中で特に信じられない事象は、屋内階段の傾斜です。
階段の傾斜は、殆ど気付く人はいません。
何故ならば、踏み板には片足しか載らない事が殆どだからです。
デジタル水平器で計測して初めて判ります。
新築住宅を見に行かれる方は、小さい水平器を持って行って踏み板に、そっと水平器を置く事をお勧めします。
今回は、これで終わります。