2018/10/28
今回は、<新築住宅「住宅診断」の床下事情として!>についてお話をして行きます。
写真:人通口を排水管が横断している為通れない
最近、新築住宅の給排水配管工事の工程が、
大工が1階の床下断熱材を入れて厚床合板を敷く前に、
主だった給排水配管工事をする現場が多くなって来ています。
この工程に関して兎や角言う事は無いのですが、
一言、言わさせて頂きたい事が有ります。
それは、完成後に人が床下に入って点検する事を想定して、
給排水の配管工事をして頂きたいのです。
基礎の人通口は、人が通る為に開けられた開口です。
そもそも、排水管を通す為の開口では有りません。
今まで、何とか配管上部を這って他の部屋の床下に行っていましたが、
今回は、上記の写真の様に完全に通れない様に人通口の中央を横断して排水管を施工していました。
排水管の径は50㎜、人通口の高さ(基礎パッキン含む)は370㎜で、上下約160㎜しか開いていません。
ここを無理すれば通れるかもしれませんが、
無理すれば排水管を固定している部分が外れる又は壊れる可能性が考えられます。
今回の場合は、洗面所の床下点検口からも床下に入れましたが、
ここは他の部屋の床下に行く為の人通口が有りませんでした。
結局キッチンの床下収納庫からしか床下に入る所が無く、
床下に入っての住宅診断も、結局キッチン廻りの床下しか診断する事が出来ませんでした。
今回も、新築分譲住宅の、床下・屋根裏に入っての「住宅診断」を実施した結果、
事前にこの様な「欠陥工事」が見つかりました。
新築住宅だから、安心ではないという事がお分かりになったでしょうか?
ゆえに、新築住宅でも、契約前に床下・屋根裏に入っての「住宅診断」が必要なのです。
工務店様にお願い
後から床下に入って点検が出来る様に、前もって工事計画を立ててから工事を進めて下さい。
ここのコラムの様な工事はしない様にお願いします。
今回は、これで終わります。